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2008年03月10日(月)

 最近の公式ティエロクに則りまして、ティエロクssを書いてみました。結構短めです。

追記からどうぞ



 「ティエリア」
 「・・・・」
 「なあ、くすぐったいって」
 あの日から、ティエリアはロックオンの傍に居ることが多くなった。ただ傍に居るだけの日もあれば、今のように負傷した利き目の眼帯を外して、直接優しいキスを降らせる時もある。その行為は、その傷を癒そうとするかのようだった。
 「嫌か?」
 「いや、嫌じゃないけど」
 そんな不安そうな顔をするようになったのもあの日から。段々、人間らしくなっていく彼の姿は嬉しくもあり、何処か危うい感じで不安にも思い、ロックオンは苦笑でしか返せなかった。
 「ロックオン」
 「ん?」
 「もう、あんな事はしないでほしい」
 アメジストの瞳は真っ直ぐ一つだけ見えている蒼を見つめて告げた。しかし、ロックオンは少し悲しんでいるような笑顔を向ける。
 「それは無理だ」
 「何?」
 ロックオンはティエリアの胸に自分の顔を埋め、続けた。
 「だってよ、俺は、お前に傷ついてほしくないから」
 ロックオンはティエリアの腰に回した腕に力入れた。ティエリアはそんなロックオンの頭を掻き抱いた。まるで、何処かに行きそうな彼自身の魂を捕らえるかのように。
 「貴方はズルイっ」
 「うん」
 「僕は、貴方が居なければこんなにも弱いというのに、貴方はっ」
 「うん、悪い・・・」
 ロックオンはいつでも、自分よりも他人を優先する。例え、自分が死のうとも、だ。
 
―――― 貴方がその気なら、僕は、何があっても貴方を守ってみせる。

だって僕は、たとえ『死』にでも貴方を渡したくはないのだから。 ――――





無性に掻きたくなったティエロク。所々可笑しな部分もありますが、まあ見逃してください。
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